役員所信・挨拶


「人間たる者、自分への約束をやぶる者がもっともくだらぬ」幕末の教育者吉田松陰の言葉は、200年の時を超えてなお「ヒト」を「人間」たらしめる行動指針の一つであります。現代社会においてAIの活用に代表される科学技術の進歩、コミュニケーションの形が大幅に変遷し、未曾有のスピードで社会が移り変わる様は、まさに、文明開化の足音を蒸気機関の汽笛と共に耳にした時代と相重なるのではないでしょうか。激動の時代の中で未来を切り開くために必要なのは、自律した個として社会を構成していく自覚を持ち、先人の知恵を駆使し産み出した新たな発想を、多様性を認め合いながらカタチにしていく総合的な力です。すなわち、自らに誠実で献身的な心を持つ【人間力】を育むことが最も必要であると考えます。

自律心育成委員会では、「ありたい姿」に向け力強く邁進するために必要な判断軸を、挑戦を繰り返す中で導き出し、自らの意思で行動できる「自律」の心を育成します。自身で定めた目標に向け尽力することで自信が芽生え、その前向きな心を周りへと伝播する中で、自己成長に必要な挑戦を継続していくことの重要性を伝えていきます。一人ひとりが確固たる意志を持ち、自らを律し行動を続けることで、創造を超える魅力溢れる人材がこのまちから輩出されると確信しています。

STEAM教育推進委員会では、多様化する社会課題へ対応するために、多角的な視点で問題を見つける力や解決する力を持つ人材を育成します。そのために、STEAMという教育概念を駆使し、今までに無い発想と出会う機会や、その発想を従来の知識と結び付けて他者と共に活用する体験を通じて、創造力と論理的思考を育みます。次代に即した思考の軸を養うことで、多様化かつ複雑化する社会課題にしなやかに適応し活躍できる人材が増えることを確信しています。

技術がどれだけ進歩しようと、社会を担い未来を創っていくのは「人間」です。激動の時代に正しい判断を下すことができる、心の軸と思考の軸を持った人材を育成するために、行動を起こし続けることが人間力構築室の使命と考え運動を展開して参ります。

私自身副理事長として春日井JCが紡いできた57年の歴史を紡ぐ自覚を持ち、未来を切り開く人間力の構築に向け情熱を持って邁進していくことを自らへの約束とさせていただきます。1年間どうぞよろしくお願いします。


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現代社会において、価値観や生活様式の多様化に伴い、地域コミュニティの希薄化がますます顕著になっています。これらの変化は、私たちが直面する社会問題をより複雑化させ、解決を困難にしており、一つの組織や個人だけでの取り組みでは限界があるのが現状です。このような状況下では、地域社会全体での連携や、人々が手を取り合う協力体制がこれまで以上に重要です。それぞれの立場や強みを活かしながら、地域全体で課題を共有し、解決に向けた行動を起こしていくことで、持続可能で活力ある地域づくりを実現することが求められています。

地域連携推進室では、春日井JCの運動をより広く地域社会に波及させるため、自らの理念を明確にし、共感を生む活動を展開すると共に、多様な人々や団体との連携を深めていきます。メンバー一人ひとりが主体的に行動し、新たな発想を取り入れることで、地域全体を巻き込んだ力強い運動を生み出す組織へと成長していきます。また、市民目線に立った取り組みを通じて、まちへの誇りと一体感を醸成し、持続可能な未来へ向けた新たな試みを行います。

会員拡大委員会では、相手に寄り添った拡大活動を推進します。まずはメンバー自身が組織の魅力を再認識し、活動の意義と目的を再発見することで、JCメンバー全員を拡大活動に巻き込みます。その上で、春日井青年会議所の理念に共感してくださる方々に、その魅力を分かりやすく伝え、新たな仲間として迎え入れます。メンバーの成長と共に、組織やまちを想う新たな仲間が集うことで、より力強い組織を目指します。

地域シナジー共創委員会では、地域に関わる様々な人々と連携し、まちへの当事者意識を育む活動を展開します。春日井に関わる多様な立場の人々を巻き込み、共通の目標に向かって力を合わせることで、「春日井を想うこころ」の結集を目指します。この取り組みを通じて、まちへの誇りを育むと共に、地域全体のつながりをより一層強化していきます。

57年目を迎えるこの1年間、皆様と共に私自身もさらなる成長を目指し、活動してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。


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ECの発達により物が手に入りやすく、SNSを始めとするコミニュケーションツールの発展と拡がりにより、場所を選ばずにビジネスや人との出会いを行えるようになった現在、人は何を基準に住まうまちを決定しているのでしょうか。また、多様性を認める社会へと変貌を遂げる中で人々の意識にはコンプライアンスが確立され、自身を守りやすくなった一方で他者へのコミュニケーションの取り方が変化し、真に心を開いた関係性が築かれづらくなっている側面も存在します。意思決定の優先順位において、交通インフラや子育て支援といった行政によるハード面によるものが多くを占める中、真に住みやすいと思えるまちには活気が溢れ、多くの笑顔がそこにあるはずです。私達春日井JCは、住み続けたいと思っていただけるまちとするために、スポーツの魅力によるまちへの愛着、防災意識を高めることによる安心を、私達だからこそ提供できる付加価値と共にまちに拡げ、活気あるまちを実現していきます。

 スポーツ推進委員会では、まちはスポーツを通して培えるチームワークによって一つになれることを信じ、連帯感や共感を産む事業を展開していきます。見ている人にも熱狂や感動を届けられる空間と時間を演出することで、そこには表面上だけではないコミュニケーションが生まれ、家庭や個人を超え、地域やまちで応援していける、そんなまち全体が一つのチームのような関係性を目指します。そして、その関係性が事業の場で終わることなく拡がり続けられるように、まちに向けた広報にも力を入れた活動をしていきます。

 強い春日井確立委員会では、地震や豪雨による水害などの危険のある春日井においても安心して住み続けられるよう、コミュニティを拡げていくことで得られる安心をまちに向けて発信していきます。自助あっての共助という言葉の通り、防災への当事者意識をもっていただくことと、周りへの支援という共助の大切さを感じていただけるような事業を展開します。共助とは助け合い、助け合いとは地区の、地域での関係性あってのものであり、同時に被災者の状況を慮り行動する心です。一人でも多くの方が共助の心を持つことで安心感が増し、住み続けたいと思えるまちとなります。

まちづくりの室として、魅力と安心という2つのエンジンを稼働させ、まちへの働きかけを行ってまいります。私自身も副理事長として責任と自覚をもって、まちとLOMへの働きかけを行い、明るい豊かな社会の実現へと邁進して参ります。まだまだ若輩者ではございますが、1年間どうぞよろしくお願い致します。


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 春日井青年会議所は57年を迎え、これまで様々な活動を行い、市民や地域に発信を続けてきました。これからも春日井JCが活動していくためには、その時代に合った運営と、市民や地域からの理解を得て活動が行える組織体制が必要です。そして、近年の経済状況や、人の考え方、LOMメンバーの変化など、年々環境が変わる中でも、組織運営においてメンバーが活動しやすい環境づくりや、市民との関係づくりが求められます。社会の変化に対応し、活動を持続的に行うため、組織体制を強化し、LOMメンバーの意識を高め、地域との信頼関係を築ける組織となることが重要です。

総務事務局では、春日井JCが活発な活動できるよう、基本の組織運営だけでなく、これからを考え、時代に対応した組織運営を目指します。組織の土台を担う立場として、総会や理事会の設営から、議案の管理、そして各委員会のサポートを行い、スムーズな活動な会議進行につなげます。また、LOMメンバーがこれからも活動ができる組織運営を行うために、社会の変化を捉え、LOMメンバーの声を集めた上で、既存の仕組みを精査して、公平で実直な組織運営を行います。組織の根幹となることを重く受け止め、総務事務局としての役割を全うし、LOMメンバー全員が活動しやすい環境づくりを進めます。それにより活動に前向きになり、一人ひとりが「楽しい」を感じ、それがまた伝播することで、組織がより一丸となり活動が行える組織体制を築きます。

春日井JC広報委員会では、組織と市民をつなげ、LOMメンバー例会や事業を通じて、市民、そして地域を笑顔にしたいという思いを伝えることで、より共感を得ることのできる広報活動を行います。まずは、広報活動において、市民に届ける例会、事業の情報を、正確かつ迅速に発信します。また、届けたい相手に届いているのかを検証し、より相手に届き、春日井JCに共感を持ってもらえる情報発信に努めます。また、市民の声を集め、発信することで組織への信頼を高め、より春日井JCを地域に根付かせる関係性を構築します。情報の正確さによる信頼や、参加された市民の声を生かすことで信頼を得て、組織への共感が生まれ、より市民との関係性が緊密になり、組織内外から支持される組織を作ります。

総務広報室は、組織の運営、組織の情報発信という、組織のための活動ではありますが、春日井JCの運動の下支えを通して、その先の市民、そしてまちの笑顔につながっています。そのことを忘れず活動し、1間邁進して参ります。


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 公益社団法人春日井青年会議所は、地域の発展と次世代の育成を目指して活動しています。この重要な使命を達成するためには、メンバー一人ひとりが自己研鑽を重ね、互いに切磋琢磨しながら成長を実現することが必要です。そして個々の成長が最終的に組織全体の強化につながり、地域社会に貢献できる力となります。また、組織全体が一丸となり、地域課題に取り組むためには、同じ方向を向き共通の目標を持ちながら挑戦を続けることが重要です。これらの取り組みを通じて、私たちが地域の発展に貢献し、市民から信頼される存在であり続けることが求められます。

渉外活動支援委員会では、「Show Match!」をテーマに掲げ、渉外活動の魅力を広く伝え、一人でも多くのメンバーがその成長機会を活かせるよう活動を推進してまいります。青年会議所には、地域を越えて成長できる数多くの機会があり、これらを最大限に活用することが重要です。出向制度や渉外事業を通じて得られる知識や経験、新たな出会いは、メンバーを成長させる大きな力となり、組織全体の活性化にもつながります。また、メンバーには自らの可能性を広げる場を提供し、出向者にはその経験を共有することで、さらなる挑戦を促します。出向者が得た知識や経験は、他のメンバーにも大きな刺激を与え、LOM全体の成長を後押しします。また、他LOMとの協働事業を通じて、愛知県全体の発展に貢献することを目指します。こうした活動がメンバーのモチベーションを高め、地域との連携を深める原動力となり、春日井青年会議所がより強固で魅力的な組織になることを確信します。

専務理事として、組織運営の効率化と円滑化に努めると共に、理事長や理事メンバーを全力で支え、より良い意思決定を導いていきます。日々の運営においては、メンバーが自らの役割を果たし、積極的に取り組むことができる環境を整えることが重要です。メンバー一人ひとりが自分の役割に誇りを持ち、組織を支える体制を築くことに尽力します。また、組織全体が一丸となり、各メンバーが能力を最大限に発揮できるようサポートします。各事業が地域や組織にとって意義深いものとなり、地域から信頼される青年会議所を築くために尽力し、専務理事として責任の重さを胸に刻みながら、邁進してまいります。1年間どうぞ宜しくお願いします。


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 春日井青年会議所は57年目を迎えることができました。この歴史は、先輩諸兄が40歳という限られた時間のなかで、情熱をもって地域のため、組織のために考え行動してきたからこそのものであります。本年度、監事という身に余る大役を仰せつかるにあたり、改めて春日井青年会議所の歴史に触れさせていただくと、光栄であると共に、その責任の大きさに身の引き締まる思いです。私は、2015年に入会して以来、多くの学びや気づき、人とのつながりを先輩諸兄からいただきました。青年会議所活動を通じて学ばせていただきたこの経験を活かし、監事の職務を全うする所存でございます。監事の役割である「客観的な立場において法人を監査する役目」を果たすと共に、事業予算の執行は適切に行われているかという視点をもって取り組んで参ります。

私が大切にしている言葉で、「不易流行」という言葉があります、いつまでも変わらない本質的なものを大事にしつつ、新しい変化も取り入れるという意味があり、不易は「いつまでも変わらないもの」、流行は「変化し続けるもの」を指します。両者は一見すると対照的な言葉ですが、本質は同じという考え方です。我々は、目まぐるしく変化する社会環境において、地域や組織には何が必要なのかを捉え、行動し、解決し、発展を目指しながら根幹に立ち向かうことが正に求められています。そのなかで、ただ伝統や文化だと言って続いているものを残すことが良いのか、ただ新しいことを取り入れることが良いのか、どちらも間違いではありませんが、重要なのはバランスです。このバランスを持って活動することが、明るい豊かな社会の実現につながると信じています。時代の変化と共にメンバーも変わり、春日井青年会議所の在り方も変化しています。しかし、守るべき伝統や文化は継承していかなければならないと考えます。素晴らしい歴史や伝統を継承していくと共に、時代に合った組織の在り方を考えて行動します。

最後になりますが、青年会議所では毎年役職や役割が変わります。私自身、様々な役職を経験させていただきましたが、思い返すとどの年も少し背伸びをして取り組んできました。この背伸びが自身の成長となったと感じでおります。髙栁理事長が掲げる「JAYCEE としての自覚と情熱を」もてるよう、共に少し背伸びをして活動して参りましょう。一年間どうぞ宜しくお願い致します。


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 2020年に(公社)春日井青年会議所に入会して本年で6年目となり、監事という大役をお預かりすることになり、大変身が引き締まる思いです。57年目を迎える(公社)春日井青年会議所の今が在るのも、先輩諸兄の「明るい豊かな社会」の実現へ連綿と受け継がれてきた想いと、弛まぬ努力の賜物であり、若輩者の私が監事という重責を担うにあたって、改めて経緯の念を強く抱きました。先輩諸兄から引き継いだ想いに恥じることのないよう、感謝の念を持って、JC活動と職務に全力で取り組む所存です。

私には日々の生活や仕事に取り組むにあたり意識をしている価値観念があります。それは“やらなければならない事”より、“やった方が良い事”の方が価値が高いということです。

当然ですが、やらなければならない事というのは、やって当たり前が普通です。そして、やった方が良い事というのは、裏を返せば必ずしもやらなくても良いことです。しかし、社業や家庭、プライベートにおいても、自発的に考え、やった方が良いことを常に意識し、行動を起こした結果、相手の想像を超えるようなサービスを提供できたとき、それは付加価値となり、対人関係をより良好なものとし、その経験は自己の成長や日々の充実にもつながっていくと考えるからです。

青年会議所の活動は、この、“やった方が良いこと”が真に詰まっています。「明るい豊かな社会」の実現のため、そして我々が住むまちのために活動することはもちろん、活動を通して与えられる、発展成長の機会を自己の成長のため、いかに“やった方が良いこと”として真摯に受け取り、積極的にそれぞれの成長につなげていけるかが大切です。一人ひとりの成長が組織の発展につながり、まちの発展に寄与し、ひいては会員の家庭や会社の幸せの実現につながります。そして、春日井青年会議所はそれができる場所です。

最後となりますが、冒頭に述べた通り、私は入会してまだ6年目となりJC活動の経験もまだまだ未熟です。一昨年、昨年はただただ役職者としてやるべきことに終始してしまった自分でもありました。しかし、本年度は監事として“やらなければならない事”と“やった方が良いこと”を見定め、春日井青年会議所が時代や方針に即した運動を展開できているのか、誰が為の組織なのか、厳正に監査を行い、明るい豊かな社会の実現に向け、適切な運動発信につながるよう、その一助となれるように微力ながらしっかりと活動して参ります。そして、所属するLOMメンバーが一人でも多く経験を積み、自己の成長につなげていけるかという観点を持って職務に邁進し、私自身も共に成長して参りたいと思います。至らぬ点ばかりかと思いますが、敬愛する先輩諸兄の皆様ならびに、現役メンバーの皆様におかれましては一年間ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。


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