新たな未来への指針となる、第5次長期ビジョンに「春日井力」、第8次中期ビジョンに「架け橋」をテーマとして活動を始める本年は、新たな魅力を創造するための取り組みや、様々な人との交流や協働を意識して運動を展開していく必要があります。VUCA時代とも呼ばれる変化の激しい現代社会において、物事に取り組む際や、何かを変えようとする際には、様々な観点で柔軟に物事を見つめ、多くの人を巻き込みながら課題に立ち向かっていける人材の育成や、変化を恐れず大胆な発想を持つ意識転換を行うことがより重要であると考えます。
共感力向上委員会では、相手の想いや感情に積極的に寄り添い、理解しようとする共感力を醸成します。そのために、一人ひとりがその時、その場面の感情や気持ちを理解し、お互いに共有することで、感性を豊かにし、相手の価値観を受け入れることの重要性を伝えていきます。そうして誰かを想う行動の先には感謝が芽生え、共感の連鎖が生まれます。共感からより多くの行動と協働を生み、自分や他者の想いを実行に移せる人材が増えると確信しています。
イノベーター育成委員会では、社会が急激に変化し、これまでの経験や価値観、常識では通用しなくなってしまうなかで、新しいことに肯定的にチャレンジする姿勢をもち未来を創造できる人材を育成します。そのために、人と違う体験や感性の違いを尊重し、価値として捉えることで、人々に過去の常識に捉われない新たな発想や社会に変化を生み出す力を醸成します。そして、一人ひとりが持つ感性を大切にしながら、何事も深く理解できる力を伸ばすことの重要性を伝えていきます。そうすることで、革新的なアイデアを持ち、明るい未来を切り拓いていける人材が増えると確信しています。
未来に希望を描き、まちに魅力を創っていくのは人であり、その想いです。共創力育成室では、両委員会共に、一人ひとりの感性を大切にし、その想いを行動に変え、実行に移せるような運動を展開していきます。
そして、私自身も副理事長として、多様な立場の人と交流や対話をしながら、関わる全ての人々と共に成長し、新しい価値を創造することで、その変化の先に「春日井力」が生まれ、「明るい豊かな社会」へつながっていくと信じて1年間邁進して参ります。
人は誰もが良いまちに行こう、良いまちで暮らそうという気持ちを持っています。しかしながら、まちへの関心を持ち、自分たちでまちを良くしようという気持ちは薄れつつあります。良いまちに訪れたり、移り住むことは簡単ですが、まちの様々な課題に対して当事者意識を持つことや、新しい魅力を発見していき、自分たちが住み暮らすまちをさらに良くしていこうという「地域力」を醸成することが必要です。
地域連携構築委員会では、これまでに行政や様々な団体と協力してきている春日井JCがハブとなり、市民と行政や多くの団体との連携を構築していきます。その中でそれぞれの強みを活かして、まちの魅力を創出し、春日井市外から多くの人が訪れたくなるまちづくりを目指します。そうすることで、住み暮らす人が様々なまちの課題に対応でき、今よりももっとまちを良くしたいという当事者意識が醸成されます。
地域資源開発委員会では、我々のまちに潜む資源を発見して最大限に活用する活動を展開していきます。灯台下暗しとならないように、まちの一番の理解者である住み暮らす人の一人ひとりが、まちに眠っている資源を呼び覚まし、まちの魅力を高めていく必要があります。発見した資源を活用することで、まちに住み暮らす人がまちの価値を再認識していただき、さらにその価値を、我々春日井JCと協力し、高めていくことで、まちに誇りと愛着を持っていただきます。
地域に根指すJCが新たなまちの魅力を発見し、地域との連携を構築し、誰もが来たくなるまちを創出していきます。そうすることで、そこに住み暮らす人々がまちに愛着や誇りを持ち、更なる発展を目指して課題解決に取り組んでいくことができる持続可能なまちになることを確信します。
春日井JCがハブとなり、今まで以上に市民や行政、団体との連携を強化し、慣れ親しんだこの春日井市がたくさんの魅力や人で溢れる持続可能なまちにしていきたい。この春日井市への熱い想いを持って2024年度、副理事長として一年間邁進して参ります。
私たちには誰もが幸せになる権利があり、それを支援することを「福祉」と呼ぶことがあります。私たちが生活する上で「福祉」と聞くと行政が行う「公助」がそれを担っていると思いがちです。しかし、人が幸せになるために障害となることは多種多様で見落とされている身近な課題もあり、全てを解決することは行政だけでは困難です。そこで、市民一人ひとりが互いの自分らしさと、共に生きるという意識を持ち、支え合える「共助」が必要となります。
そして、「共助」を実現するため、既に浮き出ている問題に対して活動に取り組む団体の活動の認知と支援を推進し、市民一人ひとりが、人としての尊厳を守り、みんなの幸せのために協働していくことが、青年会議所の掲げる明るい豊かな社会の実現につながると考えます。
子ども未来応援委員会では、今後の社会を担い築いていく子どもたちが未来に希望を持ち、進んでいける活力を持つことができる社会の推進に取り組みます。
子どもにとって生活する環境や境遇はその成長に影響を与えている面が多くあります。そして、この春日井市でも、貧困やヤングケアラーといった、自分らしく生きることに制限がある子どもが一定数いるのが現状です。同時に、こうした現状は表面化しづらい特性があります。まずは、地域社会へ子どもたちの現状を伝え、その上で、子どもたちと地域の大人が、信頼し合える関係を築くことが必要です。子どもや子育てをする家庭を地域で支え、地域全体で子どもの成長を応援できるまちに春日井がなるよう、行政や各団体の方々と協力し活動して参ります。地域社会全体が子どもを中心に目を向けることで、子どもたちが抱える様々な問題に対して視野を広く持ち、全ての子どもたちが安心して未来を描くこと、そして、可能性を感じ自分の未来に一歩を踏み出すことをできれば、持続可能な社会へ向けての大きな力となります。
チャレンジド支援委員会では、誰もが活躍でき自分らしく生きていける社会の実現に向けての推進に取り組みます。
多様性が求められる現代において、障がい者が自分らしく活躍する場面も増えてきています。こうした障がい者の活躍ができる場は、障がい者自身がつくり出すだけではなく社会全体でつくり出すことが重要です。ひとには障がいを持つ持たないを問わず、必ずそれぞれ異なる個性があり、それぞれの社会活動への取り組み方も異なります。一人ひとりの個性を尊重し共に認め合える関係が築ける社会へと推進します。その上で、社会参加を果たそうと挑戦する人たちの支援をして参ります。社会全体の関係性を包括的に強化することができれば誰一人取り残さない社会の実現につながります。
福祉力強化室では、春日井JCを起点とした、ひととひとがつながり互いを尊重し支え合うことができる地域社会の「福祉力」の強化を念頭に邁進して参ります。そのためにも、副理事長として、視野を広げ、関心を持ち、つながること常に意識をして活動して参ります。一年間どうぞよろしくお願い致します。
新型コロナウイルス感染拡大は、社会経済に大きな打撃を与えた一方で、デジタル技術を利用したサービスの在り方を大きく前進させました。しかし新型コロナウイルス感染症も落ち着きをみせ、対面形式での交流も増えてきました。時代が急激に変化する中でも、人とひととのつながりが必要な今、再度春日井JCの魅力や運動を発信し多くの方に知っていただくためには、同じ方向を向く多くの人との出会いを大切にし、意識変革をしながら個々のメンバーが積極的に組織運営をしていくことが求められています。
会員拡大委員会は、 春日井JCの未来が託されています。団体として能力や知識を最大限に活かすためには、多種多様な同志を増やすことが重要です。そのためには、会員拡大委員会メンバーが率先して行動することはもちろんのこと、LOMメンバー全員で会員拡大をする必要があると考えます。また、拡大活動を通して出会えた一人ひとりを大切にし、JCの理念を伝えることで候補者にも意識を変革する機会を提供します。会員拡大活動もJC運動であることを再認識し多くの方へJCの魅力を伝え、多種多様な人材を仲間として招き入れることで魅力ある団体へ成長することを確信します。
会員交流委員会では、交流を通して候補者だけでなくLOMメンバーにも仲間意識の醸成と目的意識の統一を図れる機会を提供します。JCは寄り合い所帯ではなく、常に意識を変革している団体である必要があるため、まずはLOMメンバー一人ひとりが青年会議所そのものの本質や運動の意義を理解することが重要です。また多くの方の価値観や考えを知ることのできる交流の場を設けることで、自らの可能性を見出し、意識を転換する機会となります。多くのメンバーが目的を共有しあうことで、絆で結ばれた同志のもと変革を続ける団体になることを確信します。
会員力向上室では、LOMメンバーにJCの意義を再確認していただく場を設け、信頼関係が構築しやすい対面形式での交流を大切にし、JCの魅力を最大限に発信します。また、多種多様な人材と出会い、志を同じうする仲間を大切に迎え入れます。
会員力向上室担当副理事長として、多くの市民から春日井JCの魅力を感じていただけるよう、熱い想いを持ち邁進して参ります。一年間よろしくお願い致します。
様々な個性が認められる社会情勢では、組織活動においても多様性を持つ必要があります。春日井JCにおいても、20代の会員の増加や女性会員の増加など会員の多様化が進み、それぞれの環境下で活動を行っています。そうした社会や人が変わっていく中では、組織運営の在り方について考え、誰もが活躍できる環境を整えることが、組織が持続可能な運動を展開し続けることにつながります。そのためには、様々な個性からなる春日井JCがより一層の団結力を示し、社会の変化に対応できる組織力の向上が必要です。
渉外広報委員会では、組織と人の間に立ち、つなぐことを目的に活動します。組織の魅力を発信するために、我々の伝えたい情報が受け手側に届いているのかを検証し、改善を実施します。渉外活動では、各地で開催される渉外事業においてそこにどんな魅力や学びがあるのかを発信します。また、各地へ出向された方々を支援するため、LOMメンバーからの応援が出向者への励みになると考え、日頃から出向者へスポットを向け、どんな活動を行っているのかLOMメンバーに伝える場を設けます。そして、出向で得られた学びを共有する場を設けることで、出向することが更なる自己成長の機会になることをLOMメンバーに伝えます。広報活動では、ホームページやSNSを駆使し、事業の案内や春日井JCの魅力を発信します。様々なデータの活用や市民が我々の広報にどう感じているか調査し、届けたい思いが伝わっているか検証し、改善を行っていきます。組織内外への様々な発信は、我々が行う運動の第一歩であり、春日井JC独自の価値が確立されることで、魅力ある組織になることへとつながります。
総務事務局では、組織運営の根幹を担う役割として、LOMメンバーから信頼されるしっかりとした基礎をつくりあげます。総会や理事会といった会議の設営から、そこで使われる資料の作成まで入念に確認をし、各委員会をサポートしていきます。そして、決められたルールに縛られるのではなく、社会の変化とLOMメンバーの多様性に着目して実施と検証を行います。総務事務局が主体となって働きかけ、LOMメンバーの意見を聴き、必要である意見は積極的に取り入れます。厳粛さと柔軟さを兼ね合わせた、信頼される組織運営を行うことで、大きな問題が起こった時にも対応できる組織の基礎を形成します。
専務理事として、LOM全体を見据え、細部にまで目配り、気配り、心配りをした組織運営を行っていきます。春日井JCの更なる発展と共に、組織外の方からみても、春日井JCが魅力溢れる組織であることを伝播させ、柔軟な組織改革に努めて参ります。結びとなりますが、専務理事という学びの機会をいただいたからには、責任と覚悟を持って努めて参りますので、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
春日井青年会議所が55年という節目を越え、56年目を迎えることができるのは、偏に先輩諸兄の努力と情熱の賜物であります。私は2014年に入会をさせていただき、本年まで当団体の存続を当たり前のように感じておりましたが、監事という重責を担わせていただくこととなり、現状私たちが立っている土台を築きあげ、恩恵を残して下さったことへの感謝と敬意の念を強く抱きました。感謝を意志に変え、私自身、後世へとより良い組織として引き継ぐという責務を全うする所存でございます。
戦後間もない荒廃した時代に新日本の再建は我々青年の仕事であると「明るい豊かな社会」の実現を標榜として運動を展開してきた青年会議所も時代を超え、様々な変化をしております。私たちも変化を見極め、目指すべき「明るい豊かな社会」を時代に即したものにしていかなければなりません。物価上昇による賃上げ、QOLの向上の追求、家族的経営による終身雇用時代の終焉などにより求められるものが変わり、様々なモノが多様な価値観から選ばれる世の中となった今、私たちも人材が流出するのではなく集まってくる、住みよい地域を目指して運動を広く展開していかなければいけません。同時に春日井青年会議所がこの地において掛け替えのない社会資源として認知されるため、私たちの掲げるビジョンである「春日井力」を強化し、「春日井JCが架け橋となる」ようにメンバーが意識統一をして行動し続けることが必要です。私たちが住み暮らすこの春日井の地をより良く変革していける運動を展開していけるよう、監事として事業根拠、背景、目的が運動に即したものであるかを見定め、良い方向へと向かうよう導いていきます。
最後になりますが、入会11年目を迎えるものの常に活動に前向きだったとは言えない私が監事の職に就かせていただくことは大変恐縮ではありますが、感謝の気持ちを忘れずに、私にできることを考え行動して参ります。単年度制を用いる青年会議所において引き継がれていくべき不文律を伝え、意識変革団体として個の成長、組織の成長に寄与できるよう齊藤理事長のもと職務を全うしていく所存でありますので、どうぞ1年間よろしくお願い致します。
近年、ウクライナ情勢やイスラエル・ガザ情勢等、世界規模において世の中が痛ましく不安定となり、人々の心や生活環境に様々な影響が広がっています。私の好きな人物であるウルグアイのホセムヒカ元大統領の名言の中に、「人は発展するために生まれてきたわけではない。幸せになるために生まれてきたのだ」という言葉を残されております。まさにこの「幸せ」という言葉が深く考えさせられます。春日井JCは、昨年55年という節目を迎え、人やまち、組織の幸せな未来に向けたビジョンを作成し、本年はその第一歩目の年となります。だからこそ私たちは、今一度、JC運動の根源を大事にしながら、愛する人や愛するまちの幸せの実現に向かって、より一層の情熱を集結し、運動を起こしていかなければなりません。
私は、この春日井JCに2012年に入会し、45周年、50年周年、そして55周年と大きな節目を見てきながら、世の中の変化からメンバーの取り巻く環境の変化や価値観も大きく変化していく中で、誰もが活躍できる組織を目指す上で今以上に寛容さを広げていく必要があります。その中でも私が13年というJCライフの中で多くの諸先輩方、メンバーや市民の方と関わる中で学んだ「誰かのために」という心は、昔も今も変わらぬ大切な心だと思います。JCの三信条「奉仕」「修練」「友情」を通して、古臭い言葉かもしれませんが、一人でも多くの方と義理と人情を持ち合える関係を積み上げていくことが、素晴らし運動発信となり、それが明るい豊かな社会への実現につながると信じています。
最後に、本年度を持って春日井JCを卒業する身となったこの年に監事という役職をいただけたことに感謝をしながら、これまでに培ってきた人間力とJC活動で学んだ「誰かのために」という心の大切さをメンバーの皆様に伝えていきながら、齊藤理事長が掲げる「一人ひとりが輝く個性で溢れた色鮮やかな社会」の実現に向けて、共に活動して参りましょう。一年間どうぞ宜しくお願い致します。